恋人は王子様!?
誓い
土曜日
昼過ぎに菫の家へ
「裕ちゃん、昨日はありがとうね」
「いや、菫は?」
「えぇ、悪くはないんだけど、疲れてるみたいだから今日一日は寝てるようにと云ったの」
「そうですか…会えますか?」
「…部屋に行ってやって。裕ちゃんが顔を見せると喜ぶと思うの」
「じゃあ 失礼します」
二階に上がって、菫の部屋へ
コンコン
コンコン
返事がない。
「菫…入るぞ」
ガチャッ!
ドアを開けて部屋へ―
菫……
よく眠ってる。
椅子をベッド横に置いて座る。
菫の前髪を掻き上げ
そのまま頬に指を滑らせ…唇に触れる。
菫の耳元で
「愛してる…絶対離さないから…ずっと傍にいるから…」
…そっと口づけた。