恋人は王子様!?



「ひ、裕ちゃん…近い…」


「いいの」


抱き寄せ


「菫」


「うん……ッ!」


唇を奪う。


――





角度を変えて何度も何度も…


唇を奪う。


――





耳元で


「息…出来るか?」

「へっ?」


「どっから声出してんだよ」


首筋にキスを…


「ひ、裕ちゃん…な、何してんの」


「ん…キスしてる」

「は、恥ずかしい…」


両手で顔を覆い


もぞもぞ動き出し…

耳も首も赤く染まってきた。


「恥ずかしいことなんてない」


「裕ちゃん…」


「菫…」


額と額をくっつけて


「充電させて」


「充電?」


「ん…月曜からまた、先生と生徒に戻るから…お前に触れなくなる。だから…充電」


「フフフ…じゃあ、私も充電する」


「ん」


再び…唇を重ねる。

――








*蓮見裕則side 終*


< 107 / 215 >

この作品をシェア

pagetop