恋人は王子様!?
――
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ガキ?
お邪魔虫?
鈍い?
な、何よ。
誰も私が着いて行くなんて云った覚えはないわよ。
「一緒に行こう」って誘ったのは裕ちゃんじゃない。
誘われてホイホイ着いて行った私が鈍いの?
断ったらよかったの?
裕ちゃんは、私を邪魔だって…
空気が読めないガキだって思ってたんだ。
ずっとお腹の中では…馬鹿にしてたんだ。
優しくしてくれてたのも…嘘なんだ。
ほんとは…私、裕ちゃんに嫌われてるんだ。
頭に血が昇り、後先考えず
「嘘つき!裕ちゃんの嘘つき…大嫌い」
叫んで、家に飛んで帰った。
「す、すみれ―――」
裕ちゃんの呼ぶ声がしてたけど…