恋人は王子様!?
「菫」
「うん?」
お寿司を食べ終わり、後片付けをして、ソファーに座りテレビを見てる。
「お前…ほんとに馬鹿だな」
えっ、私が馬鹿?
「裕ちゃん、どういう意味よ」
「変に鋭いかと思えば、鈍い」
「何、それ」
ほんと意味わかんない。
「俺は淋しがりやでもないし、家に帰りたいわけでもない」
「……」
「あ~ほんとに分かんねえかな」
「だから、何が?」
ヒ、ヒャッ!
きつく抱きしめられてる。
「ひ、裕ちゃん」
耳元で
「俺は…お前といたいって云ってんの」
……
…
私といたいって…思ってくれてるんだ。
恥ずかしいけど…
分かんなかった。
私…裕ちゃんが云うように馬鹿なのかなぁ。