恋人は王子様!?
裕ちゃんから貰ったバッグから…
「裕ちゃん、これ…クリスマスプレゼント」
「ん」
「渡せるかどうか分かんなかったけど一応買ったの…よ、よかったら…う、受け取ってやって…下さい」
プレゼントを差し出し…早く受け取ってよ。
「あ、ありがとう」
はぁ~よかった。受け取ってくれた。
「開けていいか?」
「うん…あ、あのね、何がいいか分かんなかったから…在り来りのもんで…だから…ごめんね」
ラッピングを丁寧に剥がし
「キーケース」
「う、うん。裕ちゃん、ほら家の鍵とか車の鍵とかロッカーの鍵とか机の鍵とか…いっぱい鍵を持ってるから…」
裕ちゃんも、キーケースくらい持ってるよね。
「嬉しいよ。ちょうど買おうと思ってたんだ」
「ほ、ほんと?」
「あぁ」
ソファーから立ち上がって、サイドボードから何かを取って来た。
テーブルに置いたのは、鍵、鍵、鍵…
「家、実家、車、机、ロッカー」
一個ずつ説明しながらキーケースにはめていく。
「これで整理出来た」
「うん、よかった。じゃあケーキ食べよ」
フォークをケーキにいれようとしたら