恋人は王子様!?
唇が離れて
「裕ちゃん」
額にキスをして
「…行こうか」
「…うん」
車で家まで送ってもらい
「じゃあ、正月に」
「うん…今日はありがとう…今までで一番嬉しいクリスマスだったよ」
「菫…」
頬に軽くキスをして
「明日、電話するから」
「うん」
「さ、家に入れ」
車から降り
「裕ちゃん、行って。私…見送りたいから」
「……」
「裕ちゃん」
「フッ 姫の仰せのままに」
裕ちゃんの車が走り去り、見えなくなるまで見送った。