恋人は王子様!?



唇が離れて


「裕ちゃん」


額にキスをして


「…行こうか」


「…うん」


車で家まで送ってもらい


「じゃあ、正月に」

「うん…今日はありがとう…今までで一番嬉しいクリスマスだったよ」


「菫…」


頬に軽くキスをして


「明日、電話するから」


「うん」


「さ、家に入れ」


車から降り


「裕ちゃん、行って。私…見送りたいから」


「……」


「裕ちゃん」


「フッ 姫の仰せのままに」


裕ちゃんの車が走り去り、見えなくなるまで見送った。



< 132 / 215 >

この作品をシェア

pagetop