恋人は王子様!?
先生達の駐車場は、裏手にあり、あまり一目にはつかないけど…
「あら、菫ちゃん」
「あ、野崎先生…今帰りですか?」
駐車場で野崎先生に会った。
「そう。菫ちゃんも補講終わったの?遅くまで大変ね」
「もうすぐですから」
「そうよね。あっ、送ろうか?」
「えっ?あ、あの~そ、それが」
「ハハハ…」
? 急に先生が笑いだした。
「一緒に帰るんでしょ、蓮見先生と」
「えっ?」
何でばれたの。
「蓮見先生、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「ぅ、ぅわ!」
私の真後ろから声がした。
「どっから声を出してんだ?」
「ま、まさか、真後ろにいるとは思わなかったから」
「フフフ…蓮見先生」
「はい」
「ちゃんと送り届けて下さいね」
「はい」
「じゃあ菫ちゃん、またね」
「野崎先生…さようなら」
先に野崎先生が車に乗り込み、発進させた。
「じゃあ、帰ろうか」
「はい」
裕ちゃんの車に乗り家へ―