恋人は王子様!?
看病
月曜日
センター試験の解答を教えてくれるので、今日は学校へ行く。
数学―国語―英語―
――
―
あ、あれ?
「蓮見先生は風邪でお休みなので、今日は私が代わります」
裕ちゃんが―風邪?
二日間、電話をしなかったから…
大丈夫なんだろうか?
解答説明も、あまり頭に入らない。
放課後、野崎先生を呼び出して聞いてみる。
「詳しい事は分からないんだけどね、熱があるみたいよ」
「熱ですか?」
「うん…菫ちゃん、お見舞いに行って来たら?」
「えっ、で、でも…」
「フフフ…心配なんでしょ?私の代理ということで…ちょっと待ってね」
先生が職員室へ引き返して、何かを取って来た。
「このプリントを渡してくれる?」
「先生…」
「ね、菫ちゃんも移っちゃ駄目よ」
「は、はい。野崎先生…ありがとう」
「早く行ってらっしゃい。もし、誰かに見られたら、私の代理って云うのよ」
「はい。ほんとに…」
「お礼はいいから…早く」
「はい」
野崎先生にお礼を行って学校を出た。