恋人は王子様!?



「ハハハ…もう、分かったから」


「お父さん…私も、裕ちゃんが…大好き。いつか…お嫁さんになりたい」


「そうか。…裕則君は、菫に何かあったら、また一人で悩んで抱え込んりしたら、すぐに知らせてほしいと」


「えっ?」


「『今は教師と生徒って立場だし、菫を悩ませることもあるかもしれない。菫は我慢強いから…俺に甘えないから、自分も気がつかない事もあるから、何かあった時には』って頭を下げてた」


裕ちゃん…


また、涙が零れた。

「菫は…愛されてるな。ほんとに大事にされてる」


「うん…うん」


涙が止まらない。


「菫も裕則君を大事にするんだぞ」


「うん…」


また頭を撫でて


「さっ、帰るか!お母さんが待ってる」

「うん」


「菫」


「うん?」


「裕則君がほんとの息子になってくれたらお父さんは嬉しい」


「お、お父さん」


「ハハハ…」


もう、マジに恥ずかしいけど…嬉しい。


ありがとう お父さん。


ありがとう 裕ちゃん。




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