恋人は王子様!?



「裕ちゃん」


「ん?」


「私…頑張るからね。大学受かるから」

「あぁ」


「裕ちゃんに相応しい女になれるよう頑張るから」


「菫」


「うん?」


「俺に相応しい女って…お前は今のままで充分だから…今は大学に受かるだけでいいから…焦るな」


「……」


「菫?」


「う、うん」


「じゃあな。もう遅いから無理すんなよ」


「うん、おやすみなさい」


「おやすみ」


携帯を切って…


……





背伸びはしないけど、一歩一歩…裕ちゃんに近づけるように頑張ろう。


裕ちゃんの横を歩く為に…


裕ちゃんの為に…


ううん、何より私自身の為に…


これ以上、卑屈にならないように…


自信が持てるように…



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