恋人は王子様!?
「英語か」
「あ、はい。お願いします」
「ん…じゃあ指導室で」
「はい」
今は五時間目
裕ちゃんは授業がないみたい。
指導室で
「先生…」
問題集を出し
「これが…」
「ん、これか?これはだな」
――
―
「あっ、そっかぁ、そう訳するのか。分かりました。ありがとうございます」
「ん…明日、頑張れよ」
「頑張りますけど…緊張する」
「大丈夫だって!落ち着いてやれ」
「は、はい」
「フッ お守りがあるだろ」
私の胸を指差してる。
ブラウスの下から取り出し
「うん」
裕ちゃんがメダルを手に取り、握りしめ
「ん。これで大丈夫だ。俺のパワーを込めといた」
メダルを見つめ
「フフフ…ありがとう」
またブラウスの下にしまう。
「じゃあ…ありがとうございました」
「ん…気をつけて帰れよ」
ドアへ歩いて行き
「裕ちゃん」
「ん?」
「試験が終わったら電話…していいかなぁ」
「当たり前だろ」
傍まで来て…額にキスをしてくれた。
「…じゃあ、さよなら」
「ん。気をつけてな」
教室を出て家へー