恋人は王子様!?
「菫ちゃん」
ハッ!
「うん?」
「いいの?」
「何が?」
今日ちゃんが耳元で
「蓮見先生…盗られちゃうよ」
「……」
今日ちゃんをまじまじ
「フフフ…好きなんでしょう?」
「き、今日ちゃん」
「フフフ…菫ちゃん分かりやすいよ」
「えっ?」
「蓮見先生が女子に囲まれてる時、知らんぷりしてるけど、横目で先生を睨んでるじゃない」
「……」
「それに先生もいつも菫ちゃんのこと見てるし」
「き、今日ちゃん」
「先生がこの学校に来てからの菫ちゃんの様子がおかしかったから…何かあるなって思ったんだけど…いつか二人が一緒にいるとこ見た時、何ともいえないオーラが出てたのよ。知り合いだったんでしょ、先生が来る前から?」
「…幼なじみ」
「…そうなんだ」
すれ違ってた二年半の話しは省いて、当たり障りのないところだけを話す。