恋人は王子様!?
☆☆ランドに着いて
わぁ~混雑してる。
駐車場も満杯だ。
「混んでんな」
「う、うん。裕ちゃん…構わない」
「何、気を使ってんだよ。初めから混んでんのは覚悟してる」
「うん」
「じゃあ、行くか」
「うん」
「菫」
「うん?」
裕ちゃんが手を差し出して
「ん」
その手に手を重ねた。
「ヘヘヘヘ…」
「ん?」
「うん、手を繋げて嬉しい」
「フッ ば~か」
「裕ちゃん…馬鹿じゃないし」
「膨れんな、せっかくの可愛い顔が台無しだ」
「え~裕ちゃんたら…恥ずかしい」
「ハハハ…早く行こうぜ」
「うん」
こんなたわいもないことが凄く嬉しくて裕ちゃんの手を強く握った。
裕ちゃんも一瞬「ん?」って顔して私を見て来たけど「フッ」強く握り返してくれた。