恋人は王子様!?
チケットを買って中に入る。
わぁ~広い。
「何処から行きたい?」
「裕ちゃん、ジェットコースターでしょ」
「当たり」
「じゃあジェットコースターからにしよう」
「大丈夫か?苦手だったろ」
「大丈夫だよ」
本当はちょっと苦手なんだけど。
ここのは単なるジェットコースターじゃなくスクリューコースターって回転するやつ。
「菫、ホントに大丈夫か?」
「大丈夫だよ。もう子どもじゃないよ」
「ならいいけど」
凄い行列に並び
――
―
いよいよ私達の番。
安全レバーを下ろされて…いよいよ
…うん?
裕ちゃん…
バーをしっかり握りしめる私の手に手を重ねて
顔を見ると励ますように笑ってる。
私も笑い返した(ひきつってるかもしれないけど)
―――
――
―
「ギャー キャー ワァー」
…喚き捲った。
やっと止まって…
降りたらフラフラ
裕ちゃんに抱えられながら
「大丈夫か?」
「う、うん。た、楽しかったね」
かなりのやせ我慢。
「ハハハ…そうだな。お前も喚き捲ってストレス解消されたろ」
「ハハハ…ですねぇ」
云い返す気力もないわ。
それからも何故か絶叫系に乗り…喚き捲り…でも、何だかすぅーとした。