恋人は王子様!?
観覧車に乗り
「夕日が綺麗だね」
「だな」
下に見える街が茜色に染まって、何だかロマンチック。
あっ、そうだ。
「裕ちゃん」
「ん?」
「これね、遅れたけどお誕生日プレゼント」
鞄からプレゼントを出す。
「受け取って下さい」
裕ちゃんに差し出す。
「あ、ありがとう。開けていいか?」
「うん」
裕ちゃんがラッピングを剥がしていくのを見守る。
「これは…」
中には、コインペンダント
「うん、裕ちゃんのコインペンダント…私が貰ったでしょう。だから…代わりにこのコインペンダント身に付けていて下さい」
裕ちゃんのお守りだったコインペンダントは、受験の時に借りたまま、私に譲ってくれたんだ。
「フッ ありがとうな。大事にする」
首に掛けてくれた。
「うん。フフフ…」
「ん?」
「ある意味 おそろだね」
「そうだな」
裕ちゃんが喜んでくれた。
はぁ~よかった。