恋人は王子様!?
「菫」
「はい?」
「じゃあ俺も渡しておく」
「うん?」
「誕生日プレゼントだ」
そうだ。
私の誕生日…受験の最中だったから…
「菫、18の誕生日おめでとう」
「ありがとう。開けていい?」
「あぁ」
リボンをほどいて、
あっ!
「…綺麗」
中には誕生石のアメジストのペンダント
「ありがとう。この指輪とお揃いで出来るね」
私の左手薬指にはまってるのは、去年のクリスマスに貰ったアメジストの指輪
「貸してみ」
「えっ?」
私の手からペンダントを取り上げ、横に座り、首に掛けてくれた。
「ありがとう」
「ん」
俯いて見てみる。
「綺麗だね」
「そんなに上等じゃないけど」
「ううん、私には勿体ないよ」
「菫が気に入ってくれてよかった」
「めっちゃ気に入ったよ」