恋人は王子様!?
「もう、教わるな」
「はぁ?」
「俺が教える」
何なのよ。わけわかんない。
「菫?」
「先生、何考えてるんですか?さっきも云いましたよね、特別扱いは駄目だって」
「みんな、聞きに来てるぞ」
「はぁ?」
「まぁ、マジに英語の事を聞きに来てる奴は少ないがな」
「……」
じゃあ、何しに行ってんの?
私が?って顔をしたのか
「ククク…菫にはわかんないか」
「何がですか?」
「若い男の先生が来たらな、みんな興味があるらしい」
……
…
あ~ そういう事ですか。
そういや、裕ちゃんの授業の時、女子達の目が輝いてたっけ。
「尚更、教えてもらうわけにはいきません。他の女子に恨まれます」
「…お前は特別だから」
「先生」
「お前は俺の姫だから」
「姫じゃありません。いい加減な事を云わないで下さい」
何を云い出すのよ。
「ククク…真っ赤だぞ」
「し、知りません」
「ハハハ…」