恋人は王子様!?
「心配かけたようですみません。昨日のは、寝不足からだから…昨夜はよく寝たからもう大丈夫です」
「菫」
「はい?」
な、何、その目は?
「俺にそんなに馬鹿丁寧に喋んな。普通に話せ」
「…でも、先生だから」
「じゃあ、学校内はいいけど、それ以外は普通に話せ」
「……」
「菫」
「先生も『菫』なんて呼ばないで『篠原』って呼んで下さい」
「フッ 頑固だな。教室でも、他に誰かいる時は、ちゃんと『篠原』って呼ぶ。だけど…二人の時は『菫』だ」
「……」
「……」
じぃっと…見つめられてる。
な、なんなのよ。居心地の悪い。
――
―
「せ、先生」
「ん?」
「先生の携番とメアド…前のままだね。変えてないの?」
何か話さないと…緊張してしまう。
「あぁ、変えてない。買い替えても、同じだ」