恋人は王子様!?



「ふ~ん」


「お前からいつ連絡があってもいいように」


「えっ?」


「…変えたら、お前から連絡取れないだろうと思ってな」


「……」


「フッ、一回も連絡はなかったがな」


「……」


「まさか、そこまで怒ってるとは思わなかった」


……





やっぱり、裕ちゃんには私の気持ちなんかわかんないんだよ。


「もう、失礼してもいいですか?」


「…送ってく」


「やめて下さい。それに…用事ありますし」


「…青木か?」


はぁ?


「先生、何か誤解してるみたいだけど、私、職員室へ行くだけです」


「職員室?」


「午前中休んだからプリントもらいに」

「……」


「じゃあ、失礼します」


先生が何か言い出す前に部屋を出た。





ほんとに 裕ちゃんが分からない。



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