恋人は王子様!?
「お前を いっぱいいっぱい…傷つけた。許される事じゃないのも…分かってる。だけど…この二年半…地獄だった。お前に逢いたい。許してほしい。前みたいに笑ってほしい…例え…嫌われていても…男として見てもらえなくても…お前の傍にいたかった」
「……」
「お前が…俺の不用意な言葉で、心も体も、めちゃくちゃ傷ついて…お前があんな目で俺を見るのも、あんな態度を取るのも当たり前だ」
「せ、先生?な、何を…」
「島先生から全て聞いた」
島先生…
「野崎先生にも…」
「野崎先生?先生には内緒って」
「先輩が野崎先生に連絡したんだ。そしたら、お前から聞いたって」
「……」
「菫…ごめんな。酷い目に遭わせて」
「先生、ううん裕ちゃん」
「ん?」
「わ、私が…あんな病気になったから…せ、責任感じて…だから好きって…愛してるって」
「違う!お前の病気を知る前から…お前を愛してる。だからこの学校に来た。同情や責任なんかじゃない。それだったら…俺から離れてる方がお前は幸せだ」