恋人は王子様!?
第二章「Secret Love」
菫
*蓮見裕則side*
菫が俺を受け入れてくれた。
俺を許して…好きだって…
もう二度と離したくない。
もう二度と泣かさない。
――
―
いつの間にか日も暮れ
「帰らなきゃな」
と…云うと
菫は…
「せ、せ先生、ありがとうございました。さ、さようなら」
……
…
「へっ?」
一人でさっさと教室を出ようと
おい、ちょっと!
「菫」
「はい?」
「一緒に帰ろう」
「先生、何云ってるんですか?」
……
…
俺…何か変な事を云ったか?
菫を見てると
「先生、此処は学校ですよ。ふ、二人で帰るなんて…駄目です」
「……」
「そ、それに絶対、『菫』って呼ばないで下さい」
「俺達…恋人…じゃないのか?」
俺…不安になってきた。
「ここ恋人って…先生、私が学校を卒業するまで待って下さい」
顔を真っ赤にしてる。
可愛い…って
…卒業するまで待てって?
「菫…マジで云ってる?」
「はははい」
……
…
はぁ~
くそ真面目な奴!