恋人は王子様!?
でも、青木の事だけは気になる。
「菫」
「はい」
「一つ…聞いていいか?」
「何ですか?」
「青木とは…どういう関係だ?」
片付けをしてる手を止め
「はぁ?」
「い、いや だから」
何か冷たい視線を感じる…
「友達」
「……」
「先生、何が聞きたいんですか?前にもそれ聞きましたよね?」
確かに 聞いた覚えが。
「ほんとに友達ですから…そ、それに青木君には…」
「ん?青木には?何だ?」
菫が しまった って顔をした。
「い、いえ…何でも」
「菫?」
「……」
「……」
菫が、はぁ~と溜め息をついて
「絶対に内緒ですよ」
「あ、あぁ」
俺の耳元で
「青木君は、たぶん今日ちゃん、本村今日子ちゃんのことが好きなんだと」
「…青木が…本村を」
「はい。内緒ですよ」
「あ、あぁ…二人は付き合ってんのか?」
「まだ…告ってないみたい」
青木が本村を…
先輩達が云ってたように、菫は自分の事は鈍感なのに回りの事には鋭い。