『多良家』の嫁☆〜お隣BOY☆続編〜
「お父さん寝ぐせついてるの初めて見た」


追い打ちをかけるような将太の一言。


「そうか…」


お父さん…


動揺し過ぎて味噌汁にマヨネーズかけちゃってるよ…!


「変わった食べ方するんだね…」


虎太朗…


触れちゃダメだよっ!


「あ、あぁ…美味しいぞ〜お父さんマヨラーだからな」


マヨラーの響きがこんなに悲しく聞こえたのは初めてです…


「お父さん、髪に芝生ついてる…」


虎太朗がお父さんの頭に手を伸ばした、その時…


「触るな!いいんだ!」


温厚なお父さんが叫んだのです。


「でも…芝生…」


虎太朗が言うと、


お父さんは真っ赤な顔でさらに叫びました。


「つけてるんだ!!」



いや…


それはおかしいでしょ…



お父さんはマヨネーズでドロドロになった味噌汁を苦しそうに飲んでいました。


私は…どうやらとんでもない秘密を知ってしまったようです。

< 13 / 37 >

この作品をシェア

pagetop