『多良家』の嫁☆〜お隣BOY☆続編〜
「お姉ちゃん…今日だけはしっかりね…!」
妹よ…
妹は心配そうな瞳で見つめています。
「歩來…お前なんか今日膨れてないか…?」
父は娘の晴れ姿を見るなりそんな言葉を吐きました。
「あら、なんてこと言ってんのよ、お父さん」
母が言った。
え…?
膨れてる…?
ナゼ…
「お父さんの言うことなんて気にしないの。ね?」
母は固まっている私の肩をポンポンと叩いた。
デリカシーのない親父め!
コンコンッ
「お時間ですので」
私達、花坂家は揃って部屋から出た。
「歩く時はドレスの内側を蹴るようにして歩いて下さいね」
「はい…」
父と腕を組んで歩くなんて何年ぶり…?
父は私以上に緊張しているようです。
だいたい私は父に似ています。
こんな危なっかしい二人がこんな大勢の前に出て大丈夫なのだろうか…
扉が開いた。
虎太朗が待ってる…
素敵すぎる。
私は、うっかり舞い上がってしまいました。
そんな私の隣にいる父は…
扉が開いた瞬間に、まるで競歩でもするかのように歩き出してしまったのです。
妹よ…
妹は心配そうな瞳で見つめています。
「歩來…お前なんか今日膨れてないか…?」
父は娘の晴れ姿を見るなりそんな言葉を吐きました。
「あら、なんてこと言ってんのよ、お父さん」
母が言った。
え…?
膨れてる…?
ナゼ…
「お父さんの言うことなんて気にしないの。ね?」
母は固まっている私の肩をポンポンと叩いた。
デリカシーのない親父め!
コンコンッ
「お時間ですので」
私達、花坂家は揃って部屋から出た。
「歩く時はドレスの内側を蹴るようにして歩いて下さいね」
「はい…」
父と腕を組んで歩くなんて何年ぶり…?
父は私以上に緊張しているようです。
だいたい私は父に似ています。
こんな危なっかしい二人がこんな大勢の前に出て大丈夫なのだろうか…
扉が開いた。
虎太朗が待ってる…
素敵すぎる。
私は、うっかり舞い上がってしまいました。
そんな私の隣にいる父は…
扉が開いた瞬間に、まるで競歩でもするかのように歩き出してしまったのです。