『多良家』の嫁☆〜お隣BOY☆続編〜

出産後、私は冷静になり…

深い自己嫌悪に陥りました。


「どうしよう…」


どんな顔して多良家と顔を合わせればいいのか…


泣き続ける私に虎太朗は、優しく微笑んでます。


「大丈夫。歩來がそれだけ苦しくて大変な思いをしてたんだって…みんなわかってるから」


しかし…


あんな自分がいたなんて。

二重人格なのでしょうか…

「ところでなんで父さんがハゲなの？」


虎太朗は不思議そうな顔で尋ねます。


いくら虎太朗でも、お父さんのトップシークレットを話すわけにはいきません。

「わかんない…」


私は、そう答えておきました。


「歩來ちゃん…お疲れさま」


お母さんが入ってきました。


お母さんとまともに顔を合わせられない…


それを察してか、お母さんは私の隣に座り話始めました。


「私が虎太朗を産んだ時にね…」


お母さんが虎太朗を出産する時…


嫁姑問題で苦しんでいる最中の出産ということもあり、精神的にも追い詰められていたらしいのだが…