「仲間入り」「敵」
1-1

あれから3日が経った

「今日が最終日か…」

タイキは午後には答えを聞きに来ると言っていた

今は11時40分
もうすぐだ…


「お姉ちゃん体の調子どう?」

ずっとあたしの看病をしてくれた可愛らしい幼い容姿をしたナクナちゃん
みた感じ10歳くらいかな?

「うん、相変わらずだよ」

 「そっか♪」
「お姉ちゃんは、もう答え決まってるの?」

「ん~、まだかな…」

「お姉ちゃんはホントは人間に戻りたいんでしょ?」

「うん…」


そう、あたしは出来るのなら人間に戻って普通の生活を送りたい

でも、昨日決定的な事を言われた





「今の君はオレの妖力のおかげで半妖だけど、大半は妖力、つまり妖怪だ、人間の方が分が悪い、戻ることは不可能に近いよ」





と、


「お姉ちゃん♪」

「ん?なに?」

「抱っこしてぇ♪」

「いいよ」


こうしてると妹みたいで可愛いけど、ナクナちゃんも妖怪だ

しかもあたし一人っ子だし


そうしてる時、タイキが来た


「覚悟は決まったかい?」

 「何その言い方」
「あたしの答えが前から知ってるような言い方ね」

「うん♪」

 「ふん」
「………」



答えは決まった
あたしは深呼吸をして
ゆっくり
発音良く
真剣に言った




「あたしを妖怪にして」




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