「仲間入り」「敵」

帰り道

二人は無言だった


「ただいま~」

「……」

 「おかえりぃい~!!♪♪」「っわ!お姉ちゃん汗くさい!すぐお風呂入ってね♪」
「タイキは…、大丈夫だね」

「おいおい、ずいぶん態度が違うなぁ、お兄ちゃん傷つくよ?」

「タイキはお兄ちゃんじゃないでしょ、同い年な癖に」

「え!?ナクナちゃん年上なの!?」

「あれ?言ってなかったっけ?♪」


聞いてない…


「それじゃあ、あたしの本当の姿見せよっかな♪」


そう言うと別室へ行った
あたしにも来るよう、手招きした

部屋に着き
ナクナちゃんは服を脱いだ

「え!?」

「こうしないと服が破れちゃうから♪」


ナクナちゃんは自分の額に手を当て、何やらブツブツ言い、次の瞬間

見知らぬ女性になった

「ナ、ナクナ…ちゃん?」

「うん♪」

ナクナちゃん…ナクナさんはあたしより身長が高く170くらい
あっという間に見上げる形になった

出てる所は出てて引っ込む所は引っ込んでる
女性らしい体つきになった

羨ましい…


「バスローブ持ってきて♪」

「あ、はい」


バスローブを渡しリビングへ向かった

あたしは疑問を口にした

「なんでいつもあの姿なんですか?」

「別に敬語じゃなくて良いよぉ~♪」

「う、うん」


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