「仲間入り」「敵」
1-5
彼等はホテルの一室にいた
「まさか新しい仲間までいたとは、でも、まだボクの敵じゃないね」
〔おなかすいたぁ~…、ねぇ…、たべものなぁ~いぃ~?〕
「無いよ、ちょっとは我慢も覚えなよ」
〔がまん?おいしいの!?それ!ジュルリッ〕
「キミはつくづくバカだなぁ…、でもキミを創ったのはボクだからしたかないかな」
…………
………
修羅族:総大将の部屋
「何ぃ!?ユキヤの気配があっただとぉおお!?どこだ!!」
「はい、ですが一瞬でしたもので、すぐに気配が消えました、ユキヤはバカじゃないから長居は無用とみての行動では?」
「確かに…、また情報があり次第連絡を頼むぞ」
「はっ!」
「ユキヤめ…、何故今頃戻ってきた…?」
…………
………
一族:総大将の部屋
「そうか…、ユキヤが…」
「はい」
「それにナクナは気付いているのか?」
「ユキヤの腕は格段に上がっています、気付いていないかと」
「うむ、だとしたらこのことは内密に頼むぞ、ナクナは今でもユキヤの事が気にかかっていると見えるからのぉ」
「はい、勿論で御座います」
「もう下がって良いぞ、ツクミ」
「はい、失礼します」
「…タイキ、お前はどう出る…?」
総大将は月を見た
月はいつもより美しく綺麗に輝いていた