「仲間入り」「敵」

目的地
タイキの実家は30分程でついたと思う

実家は都会の中なのに凄い広く周りと違って敷地内が和風だった
その中心に大きな屋敷


素直に凄いと思った

サヤカの家と同じくらいお金持ち
それ以上かな?

あっ…


「サヤカ…」

「お姉ちゃん?」

「ぅうん、なんでもない」


ナクナちゃんが心配そうに見つめてきた

サヤカごめんね…




屋敷の中に入ると給仕の人達が迎えてくれた


「坊ちゃま、上着を」

タイキは無言で渡した


タイキってお金持ちの御曹司?

「こっち」

タイキは屋敷の中を歩いていくあたしは付いていった

大きな襖が目に入った


「爺さん、連れてきた、入るぞ」
返事はない

襖を開けると見た目70代くらいで坊主のお爺さんがどっかり座っていた

お爺さんはあたしを見ると眉間にシワを寄せ

「おぬしが半妖の者か」

「は、はい」

言葉に威圧感がある

お爺さんは黙り考え込んでいるようだ

そして目を開け手を促し


「まぁ、座りなさい」


黙って座った

この人には逆らえない、そんな感じがした


「おぬし、名は」

「ナオです」

「年は」

「13です」

「タイキ何故この者を助けた」
「魔物に襲われていた、それを助けるのは人の勝手だろ?」

「うむ」

「では、ナオ、おぬし妖怪になりたいか、なれるのか」

「……」

それは出来ればなりたくない、でも…

「はい」

 「うむ、良かろう」
「ナオ、こちらへ来い」

あたしはお爺さんの元へ行った
そして額に手を置かれ
タイキと同じように手が光った
数秒で終わった


 「これで良かろう」
「これでおぬしは妖怪の仲間じゃ、左肩を見てみい」

「あっ…」

左肩には模様があった
ちっちゃいけどハッキリある

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