炎龍


「お待たせ」

「おぅ。
んじゃお前これつけろ」

そういって渡されたのは
茶髪のウィッグにそれと同じ色のカラコン。

「さすがにこの髪じゃ
ダメだよねー。
目も」

私は生れつき髪の色素が薄く、髪が紅い。
目も何故か紅い。
だから小さい頃から、不良と間違われ、友達は一人もいなかった。

「そーだな。
じゃあさっさとつけてこい」

「んー」

そういって私はつけに洗面所に向かった。

私こと
呉 絢姫[くれ あやめ]は今日から高校2年生らしい。

「んにしても兄貴はなんで急に学校に行かせるんだろ…。
まぁ…
いっか。
よし!行くか」




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