Dear.幽霊の君。
次の日。

めずらしく朝早く起きたので、7時に登校した。
教室に入ったら、昨日転入してきた秋川がいた。
「あ、友梨香。おはよ」
何ぃ!?
友梨香、だとこのヤロー・・・
いきなり呼び捨てにしやがって。
「おはよ、秋川」
「圭でいいよ。てか、圭って呼んで」
「嫌だ」
はっ!
つい本音が・・・。
まぁいいや。ホントの事だし。
「なんで?圭って呼んでよ」
「どうして?」
「呼んで欲しいから」
「へぇー。でもあたしは呼びたくない」
あたしが冷たく言うと、秋川は笑い始めた。
「あはははは!友梨香は面白いね」
「何!?なんで!もしかして名前呼んでもらえないショックで頭おかしくなっちゃった?」
「うーん。そうかも」
「分かったよ、呼ぶから!呼んであげるから!」
「呼んで?」
「圭!ほら、呼んだよ、戻れ!」
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