Dear.幽霊の君。

「あき・・かわ?」
周囲の人が気付き、駆け寄る。
「大丈夫かー!」
「何?どうしたの?」
「誰かっ・・救急車!」
「車にはねられたっぽいな」
「やだ、血が出てる!」
そんな声すら、耳に入らなかった。
一人、つぶやく。
「・・・死なないで・・・っ!」
その言葉しか、頭に浮かばない。
思わず秋川に駆け寄り、気付けば叫んでいた。
「死なないで!死なないでよ!あたしに告白したじゃん!あたしの事守ってよ!死なないで・・・!!!」

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