Dear.幽霊の君。
1週間後――――――――――――
「・・ゆ・・りか?」
「・・・!!」
「あ・・れ?俺、どう・・したの?」
「1週間も、寝てたんだよっ!ずーっと、昏睡状態で、意識不明で、もう、大変でっ・・・!」
「泣いてる・・・の?」
「泣いてるよ!」
秋川がそっと、あたしの頭をなでる。
ケガをした本人は笑っているのに、看病しているあたしが泣いてる。
「ごめん」
溢れる涙。
「ごめん、秋川」
止めたいのに、止まらない涙。
「なんで・・謝るの?」
「分かんないけどっ・・!謝りたいのっ」
「・・・友梨香、俺の事・・・好き?」
思考停止状態。
好き?って、どういう意味で答えたらいいんだろうか?
「好きだよ」
とりあえず、こう答えればいいかな?
「・・・ウソだね」
「ほっ・・・ホントだよっ!」
「ウソだ~」
笑顔を向ける秋川。
なんか、ドキドキしてしまう。
秋川に、「好き」を否定されると、胸がキュッと痛む。
本当に、好きなのに。
その思いがつのり、あたしは自分でも驚く行動に出てしまった・・・