Dear.幽霊の君。

次の日。
学校の昼休みに、病院から、あたしの携帯に連絡がきた。
「大変です、圭君の容態が悪化しました!」
「・・・・・え?」
「すぐ来て下さい!圭君があなたに会いたいと言っているんです!!」
最後まで聞かなかった。
聞きたくなかった。
まだ授業は残っている。でも、そんな事にかまってられない。
走る、走る。
行かなきゃならない。
「秋川、死なないでっ」
気付けばあたしは秋川の名前を連呼していた。
「秋川」
「秋川」
「秋川」
涙が出た。
同時に、鼻水も出てきた。
号泣しながら、必死で走った。

「死なないでっ・・・・・!!」
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