Dear.幽霊の君。

秋川の病室。
あたしを見て、秋川が言った一言。
「絶対・・来ないと・・か、言って・・・来た・・じゃん」
「来るよ!だって!好きだから!!」
・・・あれ?何言ってんだあたし。
秋川の両親もいるのに。
「ゆ・・りか」
「何?」
「あり・・がとう」
笑顔を向ける秋川。
やめてよ、そんな事言わないで。
そんな顔しないで。
まるで、もう死ぬみたいな。
最後みたいな。
自然と涙があふれ出す。
秋川のほっぺたに涙が落ちる。



それを合図のように、秋川は死んだ―――


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