Dear.幽霊の君。
「あたしに、キスなんか1億光年早いのよ!ロリコン変態クソ野郎が!!」
「うがぁーーー!!」
「フン!!」
「でも美仔ちゃん泣いてるー。しかも俺ロリコンじゃないー」
知ってる。
自分が泣いてる事ぐらい、バカでも分かる。
ロリコンはたまたま出ただけ。
あたしの自慢の目から流れる水。
こんなん、涙でもなんでもない。
「ただの水よ。鼻水!!」
「でもしょっぱいー」
「さっき塩つけたの!」
  ↑
なんてウソだ。
幼稚園児でもこんなウソつかないと思う。
こんなウソ信じるバカ、どこにいる?
「そっかぁ。いっつも美仔ちゃん塩持って来てるの?すごいねぇ、塩・・・」
・・いた。
あたしの目の前50cm先にある程度顔立ちの整ったロリコン変態クソ野郎だ。
「大河なんか死ねばいいのに」
「うわ、ひどーい、暴言反対ーっ」
「どっか行け!」
「じゃあ美仔ちゃんの隣行くー」
うざい。
うざい事この上ない。
なんなんだ一体コイツは何者なんだ?

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