Dear.幽霊の君。
この前から気になっていた事。
「・・そういや美仔、学校は??」
あたしのお葬式から早1週間ちょい。
「あぁ。知らないの?冬休みだよ」
冬休みっ!?
「ふ、冬休み・・・」
「そ。あたしはもう課題も終わったし、これから自由に遊びまくるの」
「知らなかったぁ・・・。クリスマス終わっちゃったんだぁ。今年はサンタさん何くれるつもりだったのかな?」
あたしが残念そうな顔で言う。
すると、美仔があたしをイタイ目で見る。
「友梨香。あんたサンタさん信じてるの?」
「そうだよ?毎年来る」
「・・・友梨香、よく聞きなさい」
真剣な顔をする美仔。
そんな重要な事なのかな。
「あのね、サンタさんは実は、友梨香のお母さんとお父さんなんだよ」
その時、美仔の家からは叫び声とすすり泣く声が聞こえたとさ。