ROCK YOU!
「姫はー、オレの幼馴染なんだよ!残念ながら彼女ではないけど」
「お?違うの」
「でも、好きなんだよなぁ。姫のこと」
どきりとした。
「好き」
恵太郎の口から出た言葉。
あんなに、女に興味無い恵太郎が
姫のことを喋りだすと途端に顔がキラキラ輝いている。
「絶対絶対ぜーーったい!!彼女にしたい」
「そんなに好きなんだ、姫のこと。」
幸せそうな恵太郎にそう言うと
あいつは照れたようにへへへ、と笑った。
「なんだよー!ずりーぞ恵太郎!!」
幸せそうな恵太郎。
…恵太郎は姫が好きだったのか。