もうとまらない…
────次の日─────
私はあの失礼な片瀬陸が同じクラスに
ならないようにと思いながらいつもより早く家を出た。
……最悪。
【転校生…片瀬陸、Aクラス。】
という、紙が昇降口に貼られていた。
私はAクラス、つまり同じクラスだ。
「まぁいいや。ほっとこーとっ」
と呟いて教室に向かう。
私は眼を疑った。
昨日とは見た目が変わって
チャラチャラしている片瀬陸が教室にいた。
私がボーぜんとしていると後ろから
「あれ?みなー?今日は早いね!?どうしたの?」
と驚いている咲がいた。
「あれ?まだ8:00なんだけど…?」
たく達も驚いている。
「いや、来ちゃ悪いか?ちょっと片…転校生が気になってさ」
「「あぁ」」
皆が納得し
「「チャラくね?」」
と声が揃う。
「だねちょっと様子みるか」
「だな」
うちらはクラスの大半が話し駆けているのも気にせず
誰も片瀬陸に話しかけなかった。