もうとまらない…





────次の日─────

私はあの失礼な片瀬陸が同じクラスに
ならないようにと思いながらいつもより早く家を出た。



……最悪。
【転校生…片瀬陸、Aクラス。】
という、紙が昇降口に貼られていた。

私はAクラス、つまり同じクラスだ。


「まぁいいや。ほっとこーとっ」
と呟いて教室に向かう。

私は眼を疑った。

昨日とは見た目が変わって
チャラチャラしている片瀬陸が教室にいた。


私がボーぜんとしていると後ろから
「あれ?みなー?今日は早いね!?どうしたの?」

と驚いている咲がいた。


「あれ?まだ8:00なんだけど…?」
たく達も驚いている。


「いや、来ちゃ悪いか?ちょっと片…転校生が気になってさ」

「「あぁ」」
皆が納得し

「「チャラくね?」」
と声が揃う。

「だねちょっと様子みるか」

「だな」



うちらはクラスの大半が話し駆けているのも気にせず
誰も片瀬陸に話しかけなかった。


< 3 / 27 >

この作品をシェア

pagetop