優しいなんて、もんじゃない



多分、卵と砂糖がないって言ってたからその二つでいいんだろうけど。


……実に、面倒くさい。



弥生さんと並んで、私も相当の面倒くさがり屋だ。弥生さんほど適当ではないし、動きはするけど、うん、面倒だ。




近所のスーパーで卵と砂糖を購入した私は、だらだらとした足取りで弥生さんのお店へと戻った。


それは、私が店を出てから30分後のこと



「優、確かに私が悪かったけどさ。こっからスーパーまでって2分の距離の筈だよね?」

「そうだけど。」

「優は、卵と砂糖買ってきてくれるのにこんなに時間かかっちゃうの?」



にっこりと笑いながらも私を腰の横に手を添えて私を見下ろす弥生さんから視線を苦笑いでこちらを見る河井さんへと移す。




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