秘密のキスをしたとしても。
なんて考えているうちに、シチューを食べ終え、私は風呂場へ向かう。
服を脱ぎ、ちょっと熱めの水を張った風呂にゆっくり浸かった。
「ふぅ…」
あまりの気持ち良さにため息が出る。
…今日は凄くいい日になった。
まさかまたお兄ちゃんと一緒に笑える日が来るなんて、本当、数時間前の自分は思ってもみなかっただろうな。
この気持ちは絶対に伝えることは出来ないけど──、
お兄ちゃんのそばにに居ても…いいかな。
「好きだよ…」
この言葉を伝えることが出来る全ての人が羨ましいです。