秘密のキスをしたとしても。
* * *
ご飯も食べ終わり、ゆっくりお風呂に浸かっていたら二時間も経っており慌てて風呂から出る。
次、順番待ちしているお兄ちゃんの部屋まで、足も腕も髪も濡れたまま全力で走った
。
キャミソールにショーパン姿なんてお兄ちゃんに恥ずかしくて見られたくないけど、今はそんなこと考えていられない。
長風呂してしまったことをお兄ちゃんに謝らないと!
二階に上がり、お兄ちゃんの部屋のドアをおもいっきりノックする。
「お兄ちゃん、長風呂しちゃってごめんね…っ。今上がったよ」
息切れをしながら必死に言うと、ゆっくりドアが開いた。
私の姿を見て、目を丸くするお兄ちゃん。