秘密のキスをしたとしても。

耐えないとイケナイ恋。



 *thetext 耐えないとイケナイ恋。


「じゃあ、家の事よろしくねー」


玄関先で少し大きめなボストンバックを肩にかけ、靴を履きながらお母さんは私に言った。


「うん。気をつけてね」


今日から学校が三連休。


その三連休の内、今日と明日、お母さんが仕事の出張で家を開ける事になって居た。


寝起きの格好で元気に出て行くお母さんを見送る。


バタン、とドアが閉まる音と同時に家の中も静かになってしまった。


「ふぅ、暇だなぁ」


長い髪を後ろで束ね、うちわで顔を仰ぎながらリビングのソファに座りテレビを付ける。


お兄ちゃんは朝っぱらから部活に行ってしまい、夕方まで自分家に一人。


私は亜美にメールをし、遊びに誘った。



    

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