秘密のキスをしたとしても。


**──この日から。


この日から、運命の歯車が回り出したんだ。


その歯車はゆっくりと時を刻みながら回り、そのゆっくりとした刻みは私の気持ちをぐしゃぐしゃにさせる。


私に休ませる暇なんて与えてくれないんだ──。


“好き”て言葉に、あんな魔力があるなんて思いもしなかったんだ──。



カチッと音と共に


歯車が動き出した────。




    
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