そして、ゆっくり手を放した




「加藤はさ、寒いのは好き?」


白い息をはきながら向けられた目に少し切なさがまじってた



「ううん。好きじゃないよ。渡部は?」

「俺も、苦手かな」


そう言って、
『一緒だね』

って笑った





< 4 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop