そして、ゆっくり手を放した



「加藤、俺らそろそろ名前で呼ばね?」

「やだょ、」



私の否定の言葉に

渡部は握った手に力が入ったのがわかった



「俺は、名前で読んでほしい」


そう言って、
手の力がまた強まる




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