恋の施し


――…俺はずっと響花の傍にいたい。


ずっと響花にも俺の傍にいてほしい。



本当は俺だけを見て欲しかった――…


何十人の女は相手できるのにたった1人の、大切な女はダメなのか―…




もうここまで溺れさせといて、それはねーよ…


カミサマってマジ残酷だ。



でも俺が、他の女に言い寄られても見向きも出来ないくらい響花と時間を過ごしすぎたんだよな…



人間の心ってスイッチのオンオフで切り替えられたらどんなに楽なんだろう?



…つーか俺、この思考回路はマジ病んでるな。



俺は自分の部屋の窓から青空に広がる雲を見つめる。

…何で今日は雨じゃねーんだよ。








――…なぁ、響花。
今、俺のことどう想ってる?
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