恋の施し
私は郁に分かるように、自分の言い分を話す。
郁を説得するには骨が折れそうだ。
「恥ずかしいし………自信がないから…」
「はぁ!?」
ただでさえ、グーパンチで殴って機嫌悪いのに余計に気分を悪くさせてしまったみたいだ。声に怒りの感情がこもっていた。
でも、コレは本当に思っている気持ちだから、いくら郁を怒らせてしまっても変えられないんだ。
「……郁のこと見てる女の人全員美人だし…」
いつか郁がその人に目移りしてしまう時がくるかもしれない。
「…意味分かんねー。つーか響花は本当に馬鹿すぎて腹が立つ」
「なっ……また人の事「だって俺が響花の事どれだけ好きか分かってねーだろ」
「!!」
な、なんか私今凄い告白されている気がする…
「だから俺は四六時中触りてーし、キスしてーの。
つまり自然現象なわけ。だから、少しは大目に見てくれ、な?」
出た、反則の流し目。
というか郁のスキンシップは“少し”でいつも済んでない気がする。
しかも話が振り出しに戻っちゃってるし。
何で!?