恋の施し

ボディタッチを

翌日。




｢良かったね！響花！｣


｢……この調子で頑張れよ｣




昨日のことを雪音と郁に話すと２人のテンションのあまりにも高低差があった。




｢どうしたの？郁、何か辛いことあった？｣




｢…いいや、何でもない。

じゃあ、次はボディタッチに挑戦な｣




ｿﾞｸﾘ




郁のあの不敵な顔をした時は大抵何かを企んでる。


…あれ？なんだか寒気もしてきた。



｢じゃあ、私は去るのでごゆっくり｣




ゆ、雪音〜っ



ここは昼の校舎裏。
郁が女子を振りきってここに来たから誰もいない。
つまりは２人きりだ。





なんとなくだけど、今は雪音に居てほしかったのに。