恋の施し



「…二ノ宮、君…?どういう…こと?」




「気安く俺をを呼ぶんじゃねーよ。この尻軽女。俺がお前なんか好きになるわけねぇだろ?ただのドッキリだって事がこの状況見て分かんねーの?」




「……ドッキリ?」




「だーかーらーまだ分かんねーのか?
お前、頭も悪いのかよ。

つまり俺はこいつらと賭けをしたんだ。俺が告ってOKもらえば俺の勝ち。
OKもらえなかったらこいつらの勝ち」




「そ…そんな…」




「じゃあな。お前にはもう用はねーから。
まぁ、金入るからその点に関してはありがとうよ。バカで助かった。
あ、そうだ。教室でも話しかけて来んなよ。ま、無視するけど」




また周りの男子達がゲラゲラと笑い始めた。




その日、午後から授業があったけど私は二ノ宮君がいる教室に戻りたくなくてそのまま家に帰った。
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